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第139回通常議員総会

     熱中症アラートと大雨警報が交互した梅雨があけ、昨年以上に暑い夏が予想されています。
    これが、異常ではなく、当たり前になりつつあることに危機感を覚え、我々としても、待ったなしで脱炭素、地球温暖化防止に力を入れた企業活動に取り組んでいかなければならないと思います。
    暑い夏、熱中症対策に万全の注意を払いながら、持続可能な社会の発展、企業の発展をしっかりと考えていきたいものです。
     さて、株価は最高値を更新しており、大学生の就職内定率81.7%は過去最高、経団連の調査では賃上げ率が5.1%と三十三年ぶりの高水準、GXや半導体分野等への数兆円単位での国による投資など、日本経済の再興に向けて大きく動き始め、新しい時代の到来が予想されます。
    一方で、日本商工会議所の調査では、中小企業の賃上げ率は3.62%と大企業との差が歴然としており、59.1%は人手確保のためにやむを得ずの防衛的賃上げを余儀なくされています。
    また、原材料を輸入に頼っている中小企業では、円安が大きな打撃になっています。
    もちろん、サービス産業や飲食業などでは人流が増えて上向きの兆しも見えますが、都市部と違い地方では総じて
    厳しい状況が続いています。
     こうした状況の中、和歌山商工会議所におきましては、三月の総会で承認いただきました令和六年度事業計画、予算に基づき、販路開拓に向けたマッチング支援、人手不足への対応と労働力確保、事業環境の整備のための支援など、地域経済の回復と活性化を目指し、中小企業・小規模事業者の持続的な成長に資する自己変革への挑戦を後押ししてまいります。


令和6年7月24日
和歌山商工会議所 会頭 竹田 純久