第141回通常議員総会
- 梅雨を感じる間もなく、真夏がやってきて「今日も暑いですね」が挨拶になっていますが、皆様におかれましては、従業員の熱中症対策に気を配りながら、変革と創造に向けて企業活動に取り組まれていることと感謝申し上げます。
- さて、大阪・関西万博も会期の半分が過ぎ、来場者数は一千万人を超えました。
また、和歌山市によると、市へのインバウンド宿泊客数が前年同時期に比べて8割以上も増えており、万博効果を実感しているところです。
私も3回、足を運びましたが、最近では中断していた「空飛ぶクルマ」のデモ飛行や水上ショーが再開されました。
まだ行かれていない方は、暑さ対策を十分にして行っていただきたいと思います。
- 万博が益々盛り上がり、和歌山県経済にも更に好影響をもたらすことに期待しています。
- 一方で、当面の最大の懸念材料はトランプ関税です。
本日、一部報道では、トランプ大統領が日本に15%の相互関税を課すことで合意したと報じておりますが、この問題は、直接、海外と取引のある企業だけでなく、全ての企業活動や消費生活に大きな影響をもたらすことが懸念され、引き続き、外交に目が離せない状態が続きます。
- 経営に影響を与える動きをもう一つ申し上げますと、最低賃金の審議がスタートしました。
集中して審議がなされ、8月はじめに地方の最低賃金が答申される予定です。
政府は2020年代に1,500円という目標を示しており、引き上げの目安額が70円台半ばを超えるのではないかという
大変厳しい声も聞かれます。
最低賃金の決定にあたっては、特に「企業の支払い能力」を十分に考慮した審議がなされることを望むところでございます。
- 政治動向に目を向けますと、皆さんご承知のとおり、6月に宮﨑新知事が誕生しました。
「笑顔あふれる和歌山」を創るために、特に企業支援に力をいれていただくことをお願いしたいと思います。
- もう一点は衆議院総選挙に続き、参議院通常選挙でも政府与党が過半数割れとなりました。国民の選択の結果ですが、
内外ともに待ったなしの課題が山積している今、安心して経済活動が展開できますよう、停滞することなく、政党の枠を超えて、経済対策、外交に取り組まれることを期待するところです。
- 本日は、令和六年度の事業報告及び決算報告のほか、会議所庁舎の仮移転という会議所の将来のあり方を左右する大変重要な案件を上程いたします。ご審議の程、よろしくお願いいたします。
- 最後となりましたが、本年度は「議員改選」の年でございます。皆様方におかれましては、引き続き、当会議所活動にご協力いただきますようお願い申し上げ、開会の挨拶といたします。
令和7年7月23日
和歌山商工会議所 会頭 竹田 純久