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年頭所感2026

夢ある和歌山の創造に向けて~変革と創造へのサポート~

     明けましておめでとうございます。
    皆様方には清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
     昨年11月に和歌山商工会議所会頭に再任いただき、2期目として初めての新年を迎え、会員事業所の繁栄と地域経済の活性化に向け全力で取り組む決意を新たにしたところでございます。
     昨年を振り返りますと、一番忘れられない出来事は岸本周平和歌山県知事の急逝です。突然のことで大変悲しく残念でなりませんが、岸本知事の遺志を継いだ宮﨑泉県知事と連携を一層強固なものにし、地域経済の発展に取り組んでまいります。

       そして、何といっても、55年ぶりに大阪で開催された「大阪・関西万博」です。

         一般来場者数は、2005年の愛知万博を上回る2,557万人にのぼり、世界中が日本そして大阪・関西に注目する中で、英知を結集した技術や産業の発信、国を超えた交流により、いのち輝く未来社会に夢を馳せた方も多いのではないかと思います。また、世界最大級の木造建築物「大屋根リング」が象徴する『多様でありながらひとつ』という想いは、分断により混迷の度を深める世界への大きなメッセージとなりました。

           和歌山商工会議所としても機運醸成のイベントや会員事業所への入場チケットの販売、見学ツアーの実施、また和歌山WEEKへの出展などを通じて、万博を応援してまいりましたが、ご参加・ご協力いただきました全ての皆さまに感謝申し上げます。

             さて、日本経済は日経平均が5万円を超え、賃上げや物価・金利の上昇が見られる一方で、強国の対立やトランプ関税など世界情勢の不透明感は解消されず、依然として経済を取り巻く環境は極めて不確実な状況にあります。

               政治の世界では、昨年10月に日本憲政史上初の女性の内閣総理大臣が誕生しました。高市早苗総理は強い経済をつくる、日本列島を豊かにする、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す、と力強く表明されました。経済対策や地域経済活性化など、高市総理の手腕に大いに期待するところです。

                 今、地方の中小企業、小規模事業者は、円安に伴う原材料・エネルギー価格等の高騰に加え、人手不足や人件費の増加、さらには消費低迷など数多くの課題に直面しております。こうした中、成長型経済へと移行し、地域経済の好循環を実現していくためには、「中小企業の稼ぐ力の強化」と「地域経済の活性化」が不可欠です。

                   価格転嫁による取引適正化や付加価値創出に取り組むことにより、持続的な賃上げや成長投資の原資を確保することが求められるとともに、地域の稼ぐ力を高め、新たな投資や消費を喚起する「地域経済の好循環」を実現することが必要だと考えます。

                     和歌山商工会議所では、引き続き、県・市、各支援機関等と手を携えて、成長志向型の中小企業・小規模事業者を1社でも多く生み出し、新たなイノベーションを創出できるよう取り組んでまいります。

                       さらに、人口減少が進む中、企業の魅力・地域の魅力を高めることにより、将来を担う子どもたちが和歌山を愛し、これからもずっと住み続けたいと思える夢のあるまちの創造に向けた自己変革への挑戦の後押しに一層力を入れてまいります。

                         先の万博で発信された夢ある数々の技術やイノベーションの中に、“空飛ぶクルマ”があります。

                           「100年に一度の移動革命」として国内外が注目する“空飛ぶクルマ”のように、我々の地域も大空に向けて力強く浮揚していくことを願っています。

                             現在、会議所庁舎を本年4月にダイワロイネットホテル和歌山に仮移転する予定で準備を進めております。心機一転、役職員が一丸となり、会員事業所の皆さまへの相談対応やサービスの向上など、新しい商工会議所の創造に努めてまいりますので、引き続き、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

                               皆さまにとって、素晴らしい一年となることをご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

                                 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和8年1月1日

和歌山商工会議所 会頭 竹田 純久