お知らせ

    1. ホーム
    2. お知らせ
    3. お知らせ
    4. 年頭所感2023

お知らせ

年頭所感2023

魅力あふれる地域づくりを目指して ~変革と創造へのサポート~

     新年 明けましておめでとうございます。

       2023年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

         会頭就任後、初めての新年を迎え、あらためて自身の原点に立ち返って思いを新たにしているところでございます。副会頭のお三方はじめ役職員の皆さんと力を合わせて、会頭の職責を果たしてまいりますので、本年もよろしくお願いいたします。

           振り返りますと、昨年は年初から原油高騰・円安・物価上昇が家計や企業経営を圧迫し、また、新型コロナウイルス感染症の波も繰り返され、先行きの見通しが立たない不安定な状況が続きました。

             世界に目を向けましても、ロシア軍によるウクライナ侵攻は全世界に大きな衝撃を与え、米中対立などの地政学的リスクが、極めて身近で大きな課題であることが改めて突き付けられました。さらには、人類の存続にかかわる地球温暖化、待ったなしの対策が求められています。

               こうした不安定な状況は今後も続くことが予想されますが、国内旅行支援やインバウンドの本格再開などにより人が動き出すなど、少しずつ明るさも見えてきました。本年は、まずコロナを克服し、停滞から変革へと転じる挑戦の年であります。皆様方とともに、コロナ前を上回る社会経済活動を取り戻せる一年になりますよう励みたいと思います。

                 さて、昨年は世界で活躍する日本の若い力が、我々を大変勇気づけてくれた一年でもありました。サッカー日本代表チームはワールドカップで優勝経験のあるドイツ、スペインに逆転で勝利しました。大谷翔平選手はベーブルース以来104年ぶりの二桁勝利二桁本塁打を達成しました。ピアニストの反田恭平氏はショパンコンクールで日本人最高位の2位に入りました。彼らを見ていると日本人の可能性を感じずにはいられません。共通して言えることは、大きな目標を持つこと、既成概念にとらわれず自分に限界を科さないこと、最新の技術を駆使し徹底した準備を行うこと、そうして全ての場面で「弛まぬ努力」を怠らないことです。

                   こうした姿勢は、スポーツや文化の世界だけではなく、私たちの日常生活や事業活動にも同じことが言えます。昨年11月に日本商工会議所会頭に就任された小林健氏は、「日本再生・変革に挑む~志を高く、新しい時代を切り拓く~」を所信に掲げられました。世界で活躍する若者に負けないように、私たちも新しいことに挑戦し、時代を切り拓いていかなければなりません。

                     和歌山商工会議所としましても、挑戦と変革を意識しながら、DX化や職員の支援力の強化を進め、より一層皆様方のお役に立てる組織にしてまいります。

                       そのうえで、事業者支援といたしましては、今後本格的に始まるコロナ融資の返済にお困りの方を中小企業活性化協議会とともに支援します。事業の再構築や持続化に向けては、専門家の協力を得ながら計画から実行まで支援します。また、人材確保を含めて健全経営の基礎となる価格転嫁につきましては、実効性のある対策を関係機関に強く働きかけてまいります。さらに、ポストコロナを見据えた観光はじめ地域活性化事業に、行政と連携を密にして取り組んでまいります。他にも事業の大小にかかわらず、様々なツールを活用しながら伴走型の支援を徹底してまいります。

                         今年の干支は「卯」であります。昨年の干支の「虎」と合わせ「虎千里を走り、卯跳ねる」という相場の格言があります。昨年は、コロナや物価高、円安、国際情勢への対応など乗り越えなければならない山々を、必死に!虎のように力強く!駆け抜けました。今年は事業所の皆さんや和歌山が兎のごとくジャンプアップする、そのことに繋がるような会議所活動を展開してまいりたいと考えております。

                           新体制のスローガン「変革と創造へのサポート」を皆様に実感していただけますよう、役職員一同緊張感をもって事業所の皆様とともに、新しい時代を切り拓くために全力で挑戦してまいりますので、御理解・御協力をお願い申し上げます。

                             今年一年が皆様にとって飛躍の年になることを御祈念申し上げ、年頭の御挨拶といたします。

令和5年1月1日

和歌山商工会議所 会頭 竹田 純久